技術情報
流路の抵抗が大きいときは…?
ローラーポンプのご使用にあたり、「◯m上げたい」「粘度が高い」など、吐出の抵抗が大きいシチュエーションもありますよね。 抵抗が大きいと流量が下がるのはイメージできそうですが、回転数やチューブによって下がり方は異なるのでしょうか?実験してみました。 |
■実験方法 :右写真のように、ポンプ吐出側流路にコック、圧力計を設置。
コックの締付で加圧・調整し、吐出量を測定。
■使用したもの:
・ポンプ:RP-LF3 ・移送物:水道水/常温
■結果概要 グラフの横軸:かけた圧力(右に行くほど高い) グラフの縦軸:流量(mL/min)
<まとめ>
・今回実験した中で最も硬度の高いチューブがウレタンチューブ。(グラフ右上)
チューブの復元力(硬度)が高い方が、抵抗値の上昇に伴う流量低下が少ないことがわかった。
・目視にはなるが、0.05MPa程度負荷がある時、無負荷に比べ脈動が軽減されていた。
適度な抵抗は吐出時の脈動を軽減させることがわかった。(流量は大きく変わらない)
つまり、
★ちょっと粘度が高くて…とか、配管長めなんだけど…というときは!
→復元力の高いチューブがおすすめ!
★少し脈動を軽減したい…というときは!
→ダンパーなど以外にも、吐出口を少し絞るなどでも効果があるかも!
今回の実験のきっかけは、吐出側の抵抗が大きい時、チューブの種類やポンプ回転数によって何か変わるのかな?と思ったところからでした。
復元力の高いチューブが良いとわかってすっきりしたのですが、意外に脈動にも効果がありそうで驚きです。
もし皆様でも何か良い情報があれば教えてください♪
ご興味があれば、具体的な測定値を記載した結果レポート(PDF)もご覧ください。
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