チューブ式ローラーポンプとは?チューブ式ローラーポンプとは?原理・メリット・用途をわかりやすく解説
「チューブ式ローラーポンプってどんなポンプ?」「薬液や食品の移送によく使われるのはなぜ?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか。チューブ式ローラーポンプは、液体がチューブの中だけを流れる構造を持つため、薬品・食品・化粧品・研究開発用途など幅広い分野で仕様されています。
本記事では、チューブ式ローラーポンプの仕組みや特長、用途についてわかりやすく解説します。
チューブ式ローラーポンプとは?
チューブ式ローラーポンプとは、柔軟なチューブをローラーで押しつぶしながら回転させることで液体を送り出す「容積式ポンプ」の一種です。
そのため、
・洗浄やメンテナンスが簡単
・コンタミリスクが低い
・チューブ交換のみで違う液種変更が可能
といった特長があります。
「チューブポンプ」「ローラーポンプ」「チュービングポンプ」「ペリスタポンプ」…「しごきポンプ」などと呼ばれることもあります。すべて同じものを表しています。
チューブ式ローラーポンプのしくみ
ストローでジュースを吸う場面を想像してみてください。
ストローを通して息を吸うようにすると、ジュースが吸い上がってきますよね。
これは吸われることによってストローの中が負圧になり、飲み物が吸い上がっているのです。
チューブ式ローラーポンプも基本的な考え方は同じです。
動作の流れ
①ローラーがチューブを押しつぶし吸入側が負圧になる
②ローラーが回転しながら液体を送り出す
③ローラーが通過するとチューブが元の形に復元する
という動作を複数のローラーで繰り返し、吸入と吐出を連続的におこないます。
チューブ式ローラーポンプの5つのメリット
①液体が触れるのはチューブ内のみ
そのため、「医薬品」「食品・飲料」「化粧品」など、衛生管理が重要な液体に適しています。
②メンテナンスが簡単
ポンプ内部の分解洗浄でなく、チューブ内の洗浄(または交換)のみでメンテナンスが完了します。
多品種少量の製造などにおすすめなほか、洗浄の困難な液体用に選ばれることもあります。
③自吸運転が可能
呼び水が不要です。チューブ内に液体がなくても、ストローのように吸うことができます。
④定量送液しやすい
流量はチューブ径と回転数によって決まるため、液体を安定して移送できます。
薬液の注入や充填・分注作業などでも活躍します。
⑤幅広い液体に対応
チューブ材質さえ合うものを選べば、
・酸・アルカリ
・溶剤
・食品・飲料
・化粧品液
・研磨液
など幅広い用途で使用できます。
おもな用途
チューブ式ローラーポンプは、以下のような分野で使用されています。
・研究・分析
・医薬品・バイオ
・食品・飲料
・化学・工業
・化粧品
導入前に確認したいポイント
・必要流量
・液体の粘度
・チューブ材質
その他、温度や圧力、配管などについても確認が必要です。
特にチューブ材質は耐薬品性や耐久性に大きく関わります。
まとめ
チューブ式ローラーポンプは、
☑液体が触れるのはチューブ内のみ
☑メンテナンスが簡単
☑自吸運転が可能
☑定量送液しやすい
☑幅広い液体に対応
といった特長を持つポンプです。
薬液・食品・化粧品・研究用途など、多くの分野で活躍しています。
移送液や流量などの条件によって最適なチューブやポンプ仕様は異なりますので、選定にお困りの際はお気軽にご相談ください。