技術情報
ポンプ豆知識:基礎編② チューブ式ローラーポンプとは?
さて、基礎編②より、チューブ式ローラーポンプの内側をご説明させていただきます。 |
1:チューブ式ローラーポンプって何だ?
難しい表現で言うと、軟質のチューブの復元力を利用した容積式のポンプです。
簡単に言うとポンプ自体で液体を吸い込み、吐き出す手間がかからない構造のポン
プです。
容積式のポンプでもチューブ式ローラーポンプは、液体がチューブ内のみを通過する
ためメンテナンスが容易に行える便利なポンプです。
2:チューブ式ローラーポンプの原理
コップに入ったジュースをストローで飲むときは、
ストローをくわえて吸い込みますね。
少し難しい事で言うと、ジュース表面には大気圧が
加わっています。
ストロー内の空気を吸う事によってストロー内が
負圧(減圧状態)になり、大気圧との圧力差によっ
てジュースが吸い上げられるという仕組みです。
逆に、子供がよくやる、空気を吐きだしてブクブク
させている場合は、ストロー内が加圧状態となって
います。
ローラーポンプはと言うと、理屈はストローと全く一緒で、復元力のある軟質チューブをローラーで押しつぶしながら回転させると、吸入側は負圧(減圧状態)になり液体を吸い上げ、ローラーが通過したところは加圧となって液体を吐き出す構造となります。
ストローでは連続して吸い込むことは出来ません が、ポンプではチューブが壊れるまで吸入・吐出を連続で行えます。これが機械の素晴らしいところです。