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ポンプ豆知識④粘性液を送るには・・・

粘度の高いものはローラーポンプで使える?何かコツはある?そんな疑問にお答えします!

 はじめに

チューブ式ローラーポンプで液体を送るとき、チューブ内面の管壁と流体によるパイプロス(管壁抵抗)を生じています。
このパイプロスは液体粘度が高くなるほど、流速が早くなるほど大きくなります。

また、配管の曲がりや弁などの設置もパイプロスを生じる原因となり、ポンプ作用に大きく影響を及ぼしてきますので、
粘性液を送る際には、下記の通りパイプロスを少なくする工夫が必要です。


1:配管の工夫

・ポンプ部に使用するチューブの肉厚を太くして、硬度を上げる。
・異形継手を利用して配管径を太くする。また、曲がりを少なくする。
・ポンプ配置を工夫して、配管長さを短くする。
・配管をテフロンパイプなど滑りやすい硬質のものにする。
・液タンクをポンプより上に設置する。  


2:ポンプ制御の工夫

 

・粘性液を送る場合、右図赤線のようにある一定以上の回転数より流量が増えなくなります。むやみに回転数を上げるとチューブが破損する等送液に支障が出ます。

3:液の工夫(可能であれば)

 ・液温度を上げて粘度を下げる。

4:その他

 ・粘性液を送る場合は、流量値がカタログ数値より低くなります。

  デモ機で実際の条件でお試しいただくことをお勧めいたします。

 ・機種により異なりますが、弊社ポンプで使用可能粘度は0~3000mPa・sとなります。

  流量を無視すれば15000mPa・sを送っていただいた実績もあります。

あとがき

 チューブ式ローラーポンプは粘性液では苦労することも多いですが、作業後のメンテナンスが容易なこともあり、
多岐に渡りご使用していただいています。是非ともデモ機でお試しください。  

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